玉ねぎの育苗定植の時期までもう少し

北札幌地区組合員

大畑 裕介さん 一郎さん

ハウスの外には今年の冬の厳しさを感じさせる雪。そんな雪景色の中に大畑さんのハウスがありました。

「育苗が1年を大きく左右するからこそ、ビニールシートをはがす時は、何年たってもドキドキするよ。」

北区篠路、玉ねぎ生産者の大畑裕介さん・一郎さん親子(北札幌地区組合員)のハウスでは、玉ねぎの育苗の真っ最中。育苗ポットで苗作りをする生産者も増えてきている中、大畑さんのお宅では、シーダーテープ播種で育苗する、昔ながらの方法で行なっています。

3月7日に種まきをし、たっぷり水を撒いてからビニールシートをかぶせて約3週間後のこの日、苗が3~4㎝に育ち、ビニールシートをはがす作業が行なわれていました。

ビニールシートの長さは約95m。水滴で濡れたずっしり重いシートを、綱引きのごとく引っ張ってはがしていく作業は重労働そのもの。少しずつはがれていくビニールシートからは、春の訪れを待っていたかのように、新緑の玉ねぎの苗が現れました。水滴をまとった小さな苗が太陽の光を浴びて、キラキラと輝いています。

「初めてのハウスだから心配していたけれど、苗は上出来だね。」と稚苗にそっと触れる大畑さんから安堵の笑みがこぼれました。 これから定植までの間、ハウス内の温度管理と水やりが重要な仕事です。ハウスの中で顔をだした、玉ねぎの苗は大畑さんの想いを受け、これからも大きく育っていきます。