特大キャベツ「札幌(さっぽろ)大球(たいきゅう)」収穫 初日の最高重量は19㎏

 
10月20日、札幌伝統野菜「札幌大球」の収穫が札幌市清田区の圃場で始まりました。初日は真栄地区の生産者の圃場で約2,500玉を収穫。最高重量は19kgでした。 札幌大球は、大きいものだと20㎏程度、直径50cm以上にまで育つ巨大キャベツ。種まきから収穫までは、通常のキャベツの2倍の約6ヶ月かかり、葉が厚く歯ごたえがあり、甘味が強いのが特徴です。収穫作業は、全て手作業で行われ、特大の包丁で根本を切り離し、1玉1玉重さを量ってから出荷する重労働です。今年は、夏の蒸し暑さの影響か、傷んで出荷できないものも多くあったのが残念ですが、全体的に重く仕上がっており、収穫初日は10~14㎏のものが多くありました。
札幌大球は、明治初期に北海道に導入されたものを大正から昭和初期にかけて品種改良した品種で、主に漬物用として戦前までは道内各地で広く生産されていました。しかし農作業の負担が大きいことや漬物需要の減少によりその後生産量は激減。JAさっぽろでは2014年から「伝統野菜を後世に残そう」と札幌市内での生産復活に取り組んでいます。 現在の市内の生産者は4戸。今年は10月末までに約4,000玉が収穫され、主に漬物加工会社やお好み焼き店に出荷される他、一部市内のスーパーなどでも販売しています。